結婚式準備においては、たくさんのことを決めていかなければなりませんが、新郎新婦が悩みがちなのが引出物。皆さんも結婚式に出席して、引出物をもらうときには「何が入ってるんだろう」とワクワクしますよね。ゲストがとても楽しみにしている引出物には、素敵なギフトをチョイスしたいところ。今回はそんな引出物の選び方についてお話していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
引出物でもらったけれど「微妙」だったものとは?
まず、素敵な引出物を考える前に、ゲストにとって「ちょっと微妙」な残念な引出物の例を紹介します。
とにかく重たい!持ち歩きが大変な引出物
結婚式が終わると二次会や三次会が控えていることも多く、引出物を持ち歩く時間は案外長いものです。重たい引出物や大きい引出物はとにかく持ち歩くのが手間であり、ゲストの負担になってしまうことが多いです。特に、女性はヒールの高い靴を履いていることも多く、ただ歩くだけでも大変な中重たい荷物が一つ増えることでさらに移動がしづらくなってしまいます。
好みに合わない食器類
食器を選ぶのは案外難しいものです。自分たちが良かれと思って選んだ素敵な食器やグラスも、ゲストにとっては「ちょっと好みに合わないな」と思われてしまうリスクは高いため注意が必要です。食卓で使うものだからこそ、あまりに好みに合わなければ使ってもらうことなく永遠に戸棚の奥深くにしまわれてしまうなんてことになり兼ねません。
使いそうにないオシャレ過ぎる小物
素敵なものを選びたいという気持ちが強いあまりに、どうしても気合が入り過ぎてオシャレ過ぎるアイテムを選ぶ新郎新婦は案外多いです。「え?そもそもこれどうやって使うの?」と思われてしまうようなものもNGですね。引出物にはシンプルに誰もが使いやすいものをチョイスするのが一番無難なのです。
引出物を選ぶ際にはグループ分けから始めるとスムーズ!
引出物は、ゲストに合わせて選んでいきたいものですよね。新郎の友人に渡すものと新婦の友人に渡すもの、そして親族に渡すものではそれぞれ選び方も違うでしょう。まずはグループ分けをし、そのグループごとに引出物を決めていくとスムーズです。
グループ分けをするときには、そのグループの数があまりにも多くなりすぎないようにも気を付けましょう。結婚式の規模にもよりますが、妥当なグループ分けの例としては下記のとおりとなります。
- 新郎友人
- 新婦友人
- 会社上司
- 会社同僚・先輩・後輩
- 親族
- 親族(ご夫婦で参列)
これくらいのグループ分けだと、ギフトを決めるのも数を管理するのもそれほど難しくありません。この例では6つのグループに分けていますが、もっと少なくてもいいでしょう。逆にこの種類が10種類などになると新郎新婦もギフト選定がとても大変ですし、発注などの際に個数を間違えたりミスも増えてしまいがち。グループを増やしすぎないのがコツです。
引出物を選ぶ際の5つのコツ
さて、グループ分けが済んだら、ここからはいよいよ引出物に何を選ぶかを決めるときです。ここでは引出物の選び方における5つのコツについて紹介します。
コツ①個性を主張しすぎないこと
結局はあまりにも癖の強いものは、リスクが高いので避けた方が良いということを覚えておきましょう。ただし、新婦友人や新郎友人など、好みがある程度事前にしっかりと分かっている場合はその限りではありません。新郎新婦がオシャレなものが好きであればあるほど、引出物にオシャレなものを選びたいと思う気持ちは強いはずです。オシャレなものを選ぶこと自体は問題ではありませんが、好き嫌いがはっきりと別れてしまうような個性的なものは選ばないようにしましょう。
コツ②重さと大きさに注意すること
先ほどもお伝えしましたが、引出物が大きかったり重かったりすると、それだけで「うわ・・・これ持って帰るのキツイな」と思われてしまいます。引出物を選ぶ際には実際に袋にいれて手に持ってみましょう。自分が結婚式に出席してもしもその引出物をもらったらどう感じるだろう、とイメージしながら重さや大きさについて考えてみてくださいね。品物だけを手に持ってみるとそれほど気にならなくても、箱に入った状態になると途端に大きく感じるものも多いため注意が必要です。
コツ③ゲストの好みになるべく寄せること
全員の好みに合ったものを選ぶのは簡単ではありません。もちろん、完璧を目指す必要はないのですが、それでもなるべくできる限りゲストの好みに合ったものを選ぶように努力しましょう。特に、友人ゲストに関しては好みに合わせて選びやすいはずです。
ちなみに、例えばゲストの中にどうしても「この人だけにはこれを渡したい!」というアイテムがある場合は例外として「〇〇さんにはこのギフト」と個別で設定してしまうのもありです。ただ、その「例外」が増えすぎてしまい、収拾がつかなくなるほどのバリエーションになってしまうことだけは避けましょう。準備が大変になってしまいます。
コツ④親族ゲストには定番アイテムを選ぶこと
親族に渡す引出物には、「引出物の定番」と呼ばれるようなアイテムから選ぶのが一番おすすめです。特に年齢層の高いゲストには、今どきでオシャレなギフトはなかなか理解しづらいものです。昔から定番とされているような、「湯呑や茶わん」などの和食器や、「ワイングラスやティーカップ」などの洋食器、もしくはタオルのセットなどが分かりやすく喜ばれやすいでしょう。
コツ⑤困ったときにはカタログギフトを
グループごとに引出物を考えていても、なかなかギフトが決めきれない場合には、カタログギフトを選ぶのもおすすめです。カタログギフトとは、引出物としてカタログを渡してゲストがその後カタログから好きなものを選び注文できるというもの。新郎新婦がアイテムを決める必要が一切ありません。
カタログギフトには値段の設定が何種類もあり、例えば3,000円のカタログギフトと5,000円のカタログギフトでは掲載されているアイテムも当然変わります。「親族や会社の上司には少し高額なギフトを」と考えるケースが一般的ですが、カタログギフトなら簡単に選び分けることが可能です。迷ったときにはカタログギフトにすると、ゲストも持ち運びの負担が軽減される上、好きなものを自身で選べるので失敗があり得ません。
引出物は3点セットにするのがルールって本当?
最後に、引出物の品数についてです。皆さんももしかすると聞いたことがあるかもしれませんが、引出物は本来奇数の個数にすることが望ましいとされています。これは、偶数は「割り切れる」数字だから縁起が悪いとされているためです。
3点にする場合には、引出物・引菓子・縁起物の3点を引出物に選びます。この縁起物というのは、その名の通り縁起の良いアイテムのこと。価格帯としては1,000円前後のものが良く選ばれます。昔ながらの縁起物の例としては、かつお節や昆布、そしてうどんなどが挙げられます。
今の時代においては、縁起物のバリエーションは本当に豊かで、鯛の形をしたお菓子や、オシャレな紅茶、可愛いパッケージに入った梅干しなどさまざま。あまりルールにとらわれずさり気なくセンスの光るプラス一品を選ぶといいでしょう。
引出物は3点もしくは奇数であることとされているものの、現代ではそれほど厳密に守るべきルールというわけではありません。これに関しては親御様の意見も参考にしつつ、「2点でOK」なのか「目上のゲストには3点にしよう」なのか、決めていくといいでしょう。
引出物の選び方まとめ
引出物を選ぶのは少し難しいと感じる人も多いようですね。確かにゲストに喜ばれるギフトを考えるのは簡単ではないかもしれません。個性を主張しすぎず、多くの人に好まれるような無難なアイテムを選ぶことも重要です。迷ったときにはカタログギフトもうまく使いつつ、ゲストに喜んでもらえる素敵な引出物を準備しましょう!