「結婚式費用をなるべくおさえたい」と考える人はたくさんいますが、節約の仕方が分からず悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。結婚式は一生に一度の大切なイベントですから、費用をおさえつつこだわるところはしっかりこだわりたいですよね。今回は、元ウェディングプランナーから「結婚式の節約ポイント」と「結婚式場をお得に申し込む方法」についてお話していきたいと思います。ぜひこれを参考に、素敵な結婚式をなるべく低予算で実現させましょう。
結婚式を節約する際に注意するべき5つのこと
費用をおさえることに意識しすぎると、あれもこれも削り過ぎてしまい、気付けば結婚式自体のクオリティを落としてしまうことになりかねません。結婚式を節約する際には、下記の5つの点に注意しましょう。
その①お料理のランクを下げ過ぎないこと
結婚式に参列するゲストが何を基準に「良い結婚式だった」と感じるか、それは披露宴時に出されるフルコースのお料理の評価で決まる場合がほとんどです。結婚式の内容や式場の豪華さも当然印象には残りますが、何よりも強く印象に残るのがお料理のクオリティ。そう考えると、節約目的でお料理のランクを極端に下げてしまうことでゲストの満足度を一気に下げてしまうリスクがあるため、ここは注意が必要です。
とは言え、披露宴のフルコースのランクをどう選ぶかによって結婚式の総額に大きく影響するのも事実。例えば70名規模の結婚式だとしてお料理のランクを5,000円下げると35万円の節約ができます。これはかなり大きいですよね。ですが、5,000円下げることでコースの内容が大きく変わってしまう点も見過ごせません。
料金だけで判断すると、当日のお料理が少し寂しい内容になってしまう可能性もあります。お料理の面で節約を考える場合は、ゲストに喜んでもらえるクオリティを保ちつつ、予算が上がり過ぎないところで決定しましょう。
その②装花のランクを下げ過ぎないこと
結婚式にとって装花は必ず必要な重要アイテムのひとつ。ここで言う装花とは、披露宴をおこなう会場を彩る卓上装花や新郎新婦の席に飾るメインテーブル装花のことを指します。これらをどう決めるかで会場の雰囲気はガラリと変わるので、慎重に決めたいところですね。
生花のアイテムは金額が決して安価ではないため、「うーん、ちょっと節約したいな」という思いから内容を削って費用をおさえたくなる衝動に駆られる気持ちも分かります。ですが、このときにも注意しなければならないことがあります。それは「全体のボリュームを減らしすぎない」こと。装花のボリュームが極端に減ってしまうと、ゲストから見てもそれは明らかです。
装花アイテムの節約においては、ボリュームに注意しながら決めていきましょう。お花の種類を変えるだけで費用をおさえることも可能です。打ち合わせの際に「予算はおさえたいけれどボリュームはある程度保ちたい」と明確にリクエストしましょう。
その③アルバム・ムービーは後悔のないように選ぶこと
結婚式の見積もりを見ていると、特に高額なアイテムがいくつかあることに気が付くでしょう。中でも代表的なアイテムとしてアルバムとムービーが挙げられます。まさにピンキリの商品ではありますが、アルバムだと平均的に20万円から40万円、ムービーに関しても同じくらいの金額のものが多く「ここでもう少し節約した方がいいかな」と思ってしまうのも無理はありません。
しかし、結婚式のアルバムやムービーは一生の思い出になる大切なアイテムでもあります。これらは結婚式を終えて、これから記念日のたびに見返すことができるふたりの宝物になるでしょう。予算をおさえれば、その分撮影カット数やアルバム自体のクオリティに影響します。後になって「やっぱりもっと良いものを選んでおけばよかった」と後悔することのないように慎重に選びましょう。
その④引出物のランクを下げ過ぎないこと
結婚式に参列するゲストにとって、引出物もまた楽しみのひとつです。引出物を節約する際にも注意が必要です。引き出物は一般的に3,000円程度と相場が決まっていて、これに1,000円程度の引菓子をセットにするのが基本です。どれほど節約してもこの金額を大きく下回るものを選ばないようにしましょう。
最低限のランクとして「引出物と引菓子のセットで3,000円」と覚えておくといいですね。引き出物は参列してくれるゲストへの感謝のしるしです。失礼のないように選びましょう。
その⑤格安の式場を選ぶ際にはよく検討すること
結婚式場のランクはさまざまですが、一般的に「人気の結婚式場」と言われるレベルの式場に関してはそれほど大きな金額差はありません。ですが、式場のランクを下げていわゆる「格安の結婚式場」を選ぶことで結婚式の費用を大きく削減する方法もあります。
格安の式場を検討する場合は、式場の設備面や料理の内容などをきちんと理解することが大切です。価格が安い式場には何かしら理由があります。そこを理解し、納得した上で決定しましょう。もしも「費用をおさえたいけれど、やっぱり人気の式場で結婚式を挙げたい!」と思う場合は、式場選びに妥協せず人気の式場を少しでも安く申し込む方法を考えましょう。これに関しては次の項目でお話ししますね。
結婚式場をお得に申し込む3つの方法
結婚式費用を節約したいと考えるなら、式場選びの段階から節約に意識するのが一番!というわけで、最後に式場をお得に申し込む方法についてお話しておきましょう。
方法①ブライダルフェア特典を利用する
結婚式場は定期的にブライダルフェアを開催しますが、このとき「ブライダルフェア特典」として大幅な値引きを獲得できる可能性があります。式場によって特典内容は違うものの、ブライダルフェア参加時にそのまま契約すれば「総額から〇万円引き」「〇〇プレゼント」などのお得な特典がゲットできるチャンスです。そしてこれらの特典は「当日成約時のみ」に限定されているケースがほとんど。つまり、候補の式場のブライダルフェアに参加する際には、当日成約も視野に入れておくのがおすすめです。
方法②結婚式情報サイト限定の特典を利用する
結婚式情報サイトはいくつもありますが、式場に直接見学の予約を入れるよりもサイトを経由して予約をする方が成約時の条件がお得になることは割と多いです。一概にどのくらいお得になるかを明記するのは難しいですが、条件が合えば数十万円単位での値引きも夢ではありません。見学に行く前にしっかりリサーチしておきましょう。
方法③値引き交渉にチャレンジする
私はウェディングプランナーを長く経験しましたが、その経験からハッキリと言えることがあります。それは、「交渉次第で多少の値引きはほとんどの場合で可能である」ということです。もちろん、突然「30万円安くしてください」なんて言ってもなかなか式場側は首を縦に振ってくれることはないでしょう。交渉には少しのコツがいるのです。ここで式場契約時の値引き交渉のコツを3つお伝えしておきますね。
式場見学の段階では、他にも候補の式場がある場合がほとんどです。もしも「ここが一番!」と心に決めた式場が見つかったら、他の式場の見積もりを提示して価格交渉をしましょう。このとき、他会場の見積もりは本命の会場の見積もりよりも少し低価格でなければいけません。これにより、式場側もどうにかしてライバル式場に負けないお得な見積もりを提示しようと努力してくれるでしょう。
- 結婚式の日程・時間を「人気の集中しにくいところ」にする
結婚式には人気の集中する日程や時間帯があります。例えば気候のいい5月や10月11月は結婚式が多い時期ですし、大安・友引などのお日柄も人気が集中しやすくなります。節約に意識をするのであれば、これらの日程を除外して検討するのがおすすめです。値引きをゲットできる確率が圧倒的に高くなるでしょう。
結婚式においては多くの人たちが前々から式場を予約するものですが、これを直近の予約にすることで格段にお得に申し込める可能性が高くなります。直近での予約とは、長くても半年前を切った予約のことですが、半年未満であればチャンスはさらに高くなります。
式場としても日が迫ってくると、ますます販売しづらくなるため、値引きをしてでも予約を獲得したいというのが本音です。大幅に節約できる可能性が高いことを考えると、時期を早めて結婚式を検討するのもおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は結婚式の節約において注意すべき点や、式場をお得に申し込む方法についてお話させていただきました。大切な結婚式ですから、やみくもに節約するのではなく「素敵な結婚式を挙げる」という大前提を崩さないようにしたいものですね。ポイントを押さえて節約できれば、結婚式のクオリティを保ったまま節約することは可能です。一生に一度の結婚式。ひとつひとつ慎重に決めていきましょう。