「両家の顔合わせってどんな流れでするものなんだろう」
「普通に食事するだけ?何か気を付けることはあるのかな」
今回のテーマは「両家の顔合わせ」。結婚が決まったら両家の顔合わせをするのが一般的ですが、この「顔合わせ」を実際どんな風にすればよいのか分からなくて悩んでいる人もきっと多いですよね。ここでしっかりと、両家の顔合わせに関わるマナーや進行の仕方について理解を深めましょう!
顔合わせの流れ
顔合わせの流れはどのような順番なのでしょうか。一般的には下記の流れでおこなわれています。
- 対面・挨拶
- 会場に入り着席
- はじめの挨拶
- 両家の紹介
- 婚約記念品の交換
- 記念撮影
- 乾杯・歓談
- 結びの挨拶
これだけ見ても、イメージが付かないところもきっとありますよね!これから細かく解説させていただきますのでご安心ください。
1.対面・挨拶
当日は両家の待ち合わせからスタートです。顔合わせの食事のスタート時間5分前を目安に、お店の前もしくは待合ロビーのスペースにて待ち合わせをしましょう。
ここでの挨拶はそこそこに、会場スタッフにお席に案内してもらいます。立ち話で長くなっても仕方がありません。挨拶はこのあと落ち着いた場所でしっかりと行う方がいいですね。
このとき、お席に通される前に長話をしないようにしましょう!挨拶は簡単に済ませ、スムーズにお席へと移動するのがおすすめです。
2.会場に入って着席
食事会の会場には個室を選ぶのが一般的です。スタッフに案内されたらスムーズに着席できるように、あらかじめ座る場所を決めておくといいでしょう。席の配置も重要です。基本的なルールとして、個室の入り口に近い方に新婦側、遠い方に新郎側が一般的です。父・母・新郎(新婦)の並び方はどちらでも問題ありません。
3.はじめの挨拶
着席したら、まずは挨拶をしましょう。このとき挨拶をするのは新郎もしくは新郎の父親です。
このときに挨拶をする人が、顔合わせの進行役となります。近頃では新郎の挨拶でスタートすることが多くなっています。
何事も最初が肝心!ここはしっかりと礼儀正しく簡潔に挨拶できるように準備しておきましょう。
新郎の挨拶例文
「本日はお忙しい中、私たちのためにお集まりいただきまして誠にありがとうございます。私〇〇と◇◇さんの婚約にあたり、おたがいの家族を紹介して両家の親睦を深める機会になればと思いまして、このような食事会の場を設けさせていただきました。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。」
4.両家の紹介
はじまりの挨拶の次は、お互いの家族の紹介です。新郎新婦からそれぞれの家族を紹介し、そして自分たちの自己紹介を添えるのが一般的な流れです。
この部分に関しては特に決まりはないので、それぞれが自分で自己紹介をしていく流れでも構いません。その場合は、新郎側の父→母、新婦側の父→母の順番を守りましょう。
長く話す必要はありませんが、何かその人の人柄が分かるような内容を盛り込むのも良いでしょう。
最後に新郎新婦が自分たちの自己紹介をするときも同じです。形式ばった挨拶のみでもかまいませんが、ちょっとエピソードを盛り込むことでその場の雰囲気がなごみます。
5.婚約記念品の交換
きっと多くの人たちが、婚約記念品の交換について悩むのではないでしょうか。結納ではなく、顔合わせの食事会であっても婚約記念品の交換を行うのが一般的です。婚約記念品交換を行う場合は、主に男性から婚約指輪、女性からは時計などを記念品として交換するケースが多いですね。
一方で、婚約記念品の交換を行わず、純粋に食事会のみにするケースもあります。どちらか一方だけが記念品を用意するなんてことにならないように、事前に新郎新婦でしっかりと取り決めておきましょう。婚約記念品を交換しない場合には、手土産の交換をするのが一般的です。手土産の相場は3,000円から5,000円ほど。あくまでも相場です。
金額に関しては、両家で大きく差がつくとどちらかが気まずい思いをしてしまうことになりかねません。あらかじめ両家で話し合っておくといいですね。手土産としてよく選ばれるアイテムとして人気があるのは下記の3つです。
6.記念撮影
食事会の際には、ぜひ全員で記念撮影をされることをおすすめします。タイミングは自由ですが、おすすめは食事会の前半です。お食事が始まる前に先に記念撮影をしておくことで、このあとお酒を飲んで少し顔が赤くなってしまう人がいても問題ありません。
婚約記念品や手土産を交換し終わったところで、進行役である新郎もしくは新郎の父親が会場スタッフに合図を送り、全員での記念写真を撮影してもらいましょう。あらかじめ会場を手配する際に、記念撮影をお願いしたい旨をスタッフに伝えておくと当日もスムーズですよ。
7.乾杯・歓談
いよいよここからはお食事のスタートです!まずは乾杯の音頭ですが、ここは新郎もしくは新郎の父がひとこと挨拶するのが一般的です。
新郎が食事会を仕切る場合には、新郎の父がここでひとこと挨拶をするのもおすすめです。どちらでもかまいませんが、お父様にも見せ場を設けたいと考える場合は、この乾杯の挨拶をお任せしてみてはいかがでしょう。
新郎が挨拶をする場合の例文
「僭越(せんえつ)ながら、私から乾杯のご挨拶をさせていただきます。本日はごゆっくり食事をお楽しみください。乾杯!」
新郎の父親が挨拶をする場合の例文
「僭越(せんえつ)ながら、私から乾杯のご挨拶をさせていただきます。これから結婚する二人の前途を祝し、これから末永くお付き合いいただく皆様のご健康とご多幸を願って、乾杯!」
歓談中は、自然の流れに身を任せ両家で会話と食事を楽しみましょう。幼少時代のエピソードや、ふたりの出会いの話など、話題は尽きません。きっと和やかな時間になりますよ。
8.結びの挨拶
さて、いよいよ食事会も終盤を迎え、締めの挨拶をするときです。進行役を新郎の父親に任せている場合は、結びの挨拶も新郎の父親がする流れが自然ですね。新郎が進行役をつとめている場合は、新郎から最後に結びの挨拶をしましょう。
新郎から挨拶をするときには、長くなりすぎないように、かつ今後に向けての決意や抱負をきちんと盛り込みましょう。もちろん、両親への感謝の気持ちも忘れずに!
新郎が結びの挨拶をする場合の例文
「皆さまのおかげで、このような素晴らしい日を迎えることができました。ここで改めてお礼を申し上げます。これからも、未熟な私たちをあたたかく見守っていただけますと幸いです」
新郎の父親が結びの挨拶をする場合の例文
「宴もたけなわではございますが、そろそろお開きのお時間となりました。このたびは、皆様のおかげでふたりの婚約を交わせましたこと、心から感謝いたしております。今後とも、どうぞ末永いお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします」
顔合わせの流れまとめ
いかがでしたでしょうか。顔合わせの流れがイメージしにくかった方も、これでなんとなく雰囲気がつかめたのではないかと思います。ぜひこの記事を参考に全体の流れを考えてみてくださいね!きっと心温まる顔合わせの時間を過ごせるはずですよ。